二羽の小鳥
信仰の尽きぬよろこび
[推薦のことば]
中山直子さんの詩は天に土台が据わっているのです。 地上のすべての出来事はどんなに不条理に見えても、悲しくても天からの光によって浄化されるのです。
小島誠志(日本基督教団久万教会牧師)
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「『よきもの』を再認識させられる詩文集」(評者:水島祥子)
【読者の声】
詩から入り、エッセイとなっていたので読み易かった。作者の愛が溢れた本でした。好きな詩は「暗い森の中で道に迷ったら」「石ころ」「小石の記憶」「小さなオルゴール」「一本の木」「早春の梢の光」そしてp.166の人間が神さまのお恵みの限度を超えて傲慢にならないようにとの言葉を私もしっかり心に止めて歩みたいと思いました。
Ⅰ部 季節の詩
四月の詩
小鳥の歌った歌
二羽の小鳥
〈詩と詩篇〉いのち
五月の詩
荒地の春
先生の言葉
〈詩と詩篇〉愛
六月の詩
夜明け
引っ越し
〈詩と詩篇〉憧憬
七月の詩
朝
かまきり
〈詩と詩篇〉疲れはてても
八月の詩
海
海さん
〈詩と詩篇〉記憶の責任
九月の詩
明るい秋の空に
朝の光に「おはよう」と言う
〈詩と詩篇〉夢
十月の詩
私の心はふるえる
言葉といのち
〈詩と詩篇〉きよらかな心
十一月の詩
冬
暗い森の中で道に迷ったら
〈詩と詩篇〉落下
十二月の詩
降誕劇
クリスマスの明かり
〈詩と詩篇〉イエスさまといっしょ
一月の詩
石ころ
小石の記憶
〈詩と詩篇〉太陽の輝き
二月の詩
氷雨
小さなオルゴール
〈詩と詩篇〉暖かい家
三月の詩
一本の木
早春の梢の光
〈詩と詩篇〉創り主
Ⅱ部 エッセー
言葉が違うということ
プロイセンの軍服
「かく誘ふものの何であらうとも」──伊東静雄の詩と転職
絵の先生──心と名前
大波の上に出ようとしないで
ボヘミアの田舎道
芸術は長く 人生は短し
人形の食事
クリスマスのあかり
古い讃美歌の本
仇に恩を返すということ──日韓併合百年の年に創造文藝文学賞を受けて
忘れ得ない言葉
あとがきにかえて この詩文集をつくった私のものがたり