『LGBTとキリスト教』が2023年「おふぃす・ふじかけ賞」本賞を受賞!

毎年、臨床心理士の藤掛明氏がキリスト教を背景としたカウンセリングやカウンセリング的な発想を示した良書から選出する「おふぃす・ふじかけ賞」。第9回めを迎える今回の本賞に『LGBTとキリスト教』が選ばれました。今回は本賞3件、特別賞1件が以下の通り選出されています(ブログより引用)。

【本賞】
(1)心の時代のキリスト教 堀川寛 地引網出版 
 *大局的な視点で、心を論じる。キリスト教心理士業界が形成されつつあるあかし。

(2)LGBTとキリスト教 日本キリスト教出版局
 *難しいテーマは事例から、アプローチする。

(3)DVからの家族再生 栗原加代美(編集協力・中田明)いのちのことば社
 *加害者を支援する難しさを教えてくれる。

【特別賞】
「コラージュの実践」
花野井百合子 キリスト教カウンセリングセンターなどでのコラージュの指導
谷口基子 「舟の右側」誌でのコラージュ記事「コラージュで思い巡らそう」連載

 日本の教会で、小さな動きであるが、コラージュが動き始めている。
 教会に関係した2つの実践に注目した。

『LGBTとキリスト教』に関しては、藤掛明氏が選評に代えて以下をコメントされています。(ブログより引用)

【3つの山】
私が心理士になったとき、信仰者として、険しい山が3つあった。もう40年前のことだ。一つめの山は、自死信者のことだ。ふたつめは離婚問題のことであった。どちらも面接室にまで押し寄せてくる問題であった。やがて自死者の名誉回復が認められた。離婚の問題もイエスの例外則の言及が、ある日柔軟に広く当てはまることが了解でき、解放された。
そして三つめが、この性的少数者のことだった。この山は保守的な立場から感情的な論調が時に目立ったと思う。私は論理的な問題はすでに関心はあまりない。あとは先のふたつの山がそうであったように、事例を積んで、事例レベルから学ぶことだ。本書「LGBTとキリスト教」は事例集でもある。出版の時期がいまより早くても遅くとも、教界の需要は違ってきただろう。本書の植林は、月刊雑誌の連載から始まっている。3つの山が、木々を植え、見事な山々の自然を呈するときが近づいている。


また、2023年7月21日(金)には授賞式が行われ、本書の監修者である平良愛香氏がコメントされています。当日の様子は動画でもご覧いただけます。

▶2023年「おふぃす・ふじかけ賞」授賞式の動画はこちら

▶2023年「おふぃす・ふじかけ賞」授賞式のハイライト動画はこちら

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