礼拝と音楽 No.182 2019 SUMMER

たんたんたぬきの……この俗謡の旋律が、もとは賛美歌“Shall we gather at the river”の旋律だということは、一部の教派のキリスト者にはよく知られている。さらにその旋律は家電量販店のCMソングに転用され、大音量で耳に飛び込んでくる。聖俗の空間を行き交うその旋律は、はたして「聖なるもの」か、「俗なるもの」か。音楽の聖性をめぐる議論は、はてしなく続く。
◆「聖なるもの」を問い直す……小栗 献
◆宗教音楽・世俗音楽……秋岡 陽
◆宗教音楽の書法・世俗音楽の書法──バロック音楽から学ぶ……佐藤 望
◆ゴスペルシンガーになりたい……沢 知恵
◆礼拝音楽のインカルチュレーション……西脇 純
◆《座談会》礼拝に「世俗」の音楽はありかなしか!?
……浦上 充、加藤麻衣子、原田靖子、司会=竹佐古真希
◆聖なる音楽……坂本日菜
◆エッセイ ステンドグラスの向こう側……宮﨑 歩
【好評連載】
◇礼拝とシンボル(21)……文=宮越俊光、画=吉永直子
◇“コンテンポラリー”を識る(8)……井上 義
◇折々の礼拝(3)