礼拝と音楽 No.181 2019 SPRING

聖書の中に収められた「賛美歌集」である詩編。「暁の雌鹿」や「ゆり」、「はるかな沈黙の鳩」、「滅ぼさないでください」の旋律は失われてしまったけれど、時代ごとに新しい旋律に乗せて、人びとは神の民の詩を受け継いできた。主に向かって歌わずにはいられないわたしたちは、この時代にもまた、新しく詩編を歌う。正義と平和が口づけする世界を切望しながら。
◆キリスト教礼拝における詩編の歴史……越川弘英<
◆詩篇に出会うこと、その道筋……菊地純子
◆報復を祈る詩編──典礼での用い方と理解の可能性……石田 学
◆礼拝において詩篇を交唱する──聖公会における伝統……林 和広
◆詩編を歌う──新しい詩編集や歌集から……水野隆一
◆《インタヴュー》礼拝でもっと詩編を……矢田洋子、友野富美子
◆詩編を奏楽で!……岡崎菜佳子
【好評連載】
◇礼拝とシンボル(20)……文=宮越俊光、画=吉永直子
◇“コンテンポラリー”を識る(7)……井上 義
◇折々の礼拝(2)……小栗 献