礼拝と音楽 No.178 2018 SUMMER

教会音楽は「実用品」である。教会音楽家は、それぞれの時代、地域、教会が必要としている音楽を生み出し、ささげてきた。しかし、時が移り、場所が変われば、礼拝での役目を終えることもある。そうした音楽を棄ててしまうのではなく、教会の、そして人類全体の財産として守り育て、人びとの文化的生活に寄与すること。わたしたちも、その役割を担えないだろうか。
◆礼拝堂での「コンサート」の始まり──社会的・思想的背景と現代日本の教会……佐藤 望
◆礼拝堂の聖性──閉じられた空間か、開かれた空間か……中道基夫
◆カトリック教会のコンサートに関する指針──二つの文書から見る現状と課題……吉田 文
◆《座談会》教会とコンサート──「牧師で音楽家」がジャンルを超えて語る!
……岡崎菜佳子、陣内大蔵、関野和寛、司会=小栗 献
◆Soli Deo Gloria──信仰と音楽の狭間で……淡野太郎
◆各地の教会の取り組みから
《特別寄稿》
「礼拝における歌」を知る──リテラシーの重要性……水野隆一
【好評連載】
◇礼拝とシンボル(17)……文=宮越俊光、画=吉永直子
◇“コンテンポラリー”を識る(4)……井上 義
◇主に向かって”新しく”うたおう!(12)