パウロ書簡にこだまする聖典の声
パウロは「旧約」聖書をどう読んだか

パウロの「旧約」引用に内在する論理を鮮やかに読み解く!
著者 | リチャード・B・ヘイズ 著 東 よしみ 訳 |
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ジャンル | 聖書学 > 新約学 |
出版年月日 | 2023/03/23 |
ISBN | 9784818411265 |
判型・ページ数 | A5・368ページ |
定価 | 定価6,820円 (本体6,200円+税) |
在庫 | 在庫あり |
【著者紹介】リチャード・B・ヘイズ
デューク大学教授。イェール大学で英文学を修める。同大学神学部修士課程(M. Div.)、エモリー大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。2010−2015年にデューク大学神学部長を務める。日本語訳に『イエス・キリストの信仰 ガラテヤ3章1節−4章11節の物語下部構造』(新教出版社、2015年)、『新約聖書のモラル・ヴィジョン 共同体・十字架・新しい創造』(キリスト新聞社、2011年)など。
【訳者紹介】東 よしみ(あづま・よしみ)
関西学院大学准教授。国際基督教大学卒業、東京大学大学院修士課程修了、エモリー大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。
第1章 パウロによる解釈法の難題
聖典の読者かつ誤読者であるパウロ
パウロによる解釈法への諸々の批判的なアプローチ
フィリピ書1:19における間テクスト的な反響
解釈学的な考察と制約
第2章 ローマ書における間テクスト的な反響
予示された義と怒り(ローマ書1–2章)
神の義の証人としての律法と預言者(ローマ書3–4章)
屠られる羊(ロマ8:18–39)
神の言葉は倒れたのか(ローマ書9–11章)
「信仰に依拠する義は語る」(ロマ10:5–10)
第3章 約束の子どもたち
教会中心的な解釈法
荒野におけるイスラエル(Ⅱコリ8:8–15; Ⅰコリ10:1–22)
イスラエル/教会の予型論(Ⅰコリ10:1–22)
聖典が異邦人の祝福をあらかじめ示す(ガラ3:6–9, 4:21–31)
第4章 キリストからの手紙
新しい契約の解釈法?
Ⅱコリ3:1–4:6―1つの読み
変容されたテクスト
第5章 「言葉はあなたの近くにある」──終末論的共同体における解釈法
パウロによる聖典の読み
解釈学的モデルとしてのパウロの手紙
注
用語・人名解説
訳者解説