不安と孤独の処方箋
病の教訓、聖書のヒント

[著者紹介]石丸昌彦(いしまる・まさひこ)
1957年生。愛媛県出身。1979年東京大学法学部卒業。1986年東京医科歯科大学医学部卒業。1994~97年米国ミズーリ州ワシントン大学精神科留学。1999年東京医科歯科大学難治疾患研究所講師。2000年~桜美林大学助教授、教授を経て、2008年〜放送大学教授。専攻は精神医学。キリスト教メンタルケアセンター(CMCC)副理事長。日本基督教団柿ノ木坂教会員。
精神疾患は増えているか
精神疾患は「こころの病」か
「障害」と呼ばれる理由
健康の三つの柱
こころを支えるからだの土台
食と食卓
遺伝の問題
環境と生い立ち
パーソナリティの問題
汝自身を知れ
死別と抑うつ
それでも人生にイエスと言う
2.病気が与えるさまざまなヒント
うつ病~ストレスフリーでもうつになる
双極性障害~自分自身の気分とつきあう
適応障害~コミュニティーの問題
PTSD~戦争・災害神経症
統合失調症~誤解と疎外
パニック障害~医薬の効用、説明の力
依存性疾患~脳を乗っ取る物質と行動
行為依存と摂食障害〜現代社会が生み出す病気
心身症~口べたな心と雄弁な体
依存性疾患と偶像崇拝
自殺について
あらためて病の意味を問う
3.不安と孤独の影と光
なぜ不安になるのか
不安は伝染する
病的な不安と現実的な不安
「不安ゼロ」がゴールではない
外からくる不安と内にある不安
ものは考えよう~認知療法のこと
分離不安と対象恒常性
ロビンソン・クルーソーは孤独だったか?
孤独を悪性化させるもの
同調と適応の落とし穴
不安と孤独に耐える力
リトリートのすすめ
4.折れないこころを養うヒント
脳を大事に
安息日の叡智
スマホ脳から自然との絆へ
断酒会の奇跡
AAの12ステップ
無批判の語り合い
この指とまれ~集まるという闘い方
集いが養う自己肯定
第四の柱 スピリチュアリティ
スピリチュアリティは現実の力
疲れない理由
肚を決めて生きる