ルワンダ 闇から光へ
命を支える小さな働き

看護師への道を歩み出した若い日にキリスト教の信仰を得て、「いかに生きるべきか」と問い続けた著者は、やがてアフリカに派遣された。間もなくルワンダで虐殺が勃発。以来20年あまり、現地の人々の苦難に寄り添い、和解を求めて働いてきた日々を綴る感動のエッセイ。その過酷な日々を支えたのは、「神の働きに加えられている」という喜びであった。
第1部 アフリカに生きる
1 故郷にはじまる幾つもの出会い
2 ソマリアへ 弱さから始まる
3 アブディ兄弟 健気に生きる子どもたち
4 宣教者たちのこと 神の愛を体現した女性たち
コラム
当たり前ではない「図書館」
敵を愛したソマリア人看護師
ウエディングドレスを考える
難解な病気
5 難民キャンプでの日々① 涙した日
6 難民キャンプでの日々② 笑顔をくれた天使
7 難民キャンプでの日々③ 灰色の決断
8 難民キャンプでの日々④ 神からの問いかけ
コラム
子どもの遊び
死を意識して生きること
異文化が錯綜する職場の醍醐味
20年を経て、納得
9 主の配慮 イギリスへ
10 静まる時を 疲弊した日々、そしてアメリカへ
11 母の箪笥 偲ぶよすがとして
12 平和を 祖母へ、ルワンダの人へ
第2部 神の働きに加えられて
「小さな働き」の意味
ジェームスのクリスマス
人間の尊厳について
償いと赦しによる和解を模索する カリサ牧師に聞く ルワンダ大虐殺の「その後」
あとがきにかえて これから 願うこと