日本キリスト教団出版局



旧約聖書の水脈

イーショップ教文館

並木浩一著作集《最終回配本》

旧約聖書の水脈


並木 浩一:著

A5判 上製 350ページ

4,320円税込

ISBN978-4-8184-0867-8 C3016

2014年06月


日本を代表する旧約学者の集大成、旧約聖書が今語りかけるものとは


種々の文書の寄せ集めと思える旧約聖書には、しかし、それを貫く流れがある。著者は、モーセの生涯や、預言者たちの批判と幻、雅歌が伝える愛と喜び等に注目しつつ、この沃土を育んだ「水脈」を追う。旧約聖書は現代に意味を持つのか、この渾身の問いが迫ってくる。


【目次】

  まえがき

第一部 旧約聖書の源流
  1 モーセ とりなしの愛
    一 イスラエル宗教と歩みを共にするモーセ像
    二 「金の子牛」事件とモーセ
    三 加筆層への若干のコメント
    四 モーセのとりなしの愛
  2 古代イスラエルにおける契約思想
    一 古代的契約とイスラエル
    二 ヤハウェ契約の歴史的展開とその特色

第二部 預言者的精神の展開
  1 古代イスラエルの預言者
    一 イスラエル預言者のポートレート
    二 預言者の出現と活動を外から見る
    付論 預言者における契約の表現
  2 預言の伝統と変容
    まえがき この論文の成り立ちと意図
    一 イザヤが見据えた歴史的現実と信仰の立場
    二 預言の変容と黙示の特色
  3 預言者的終末論と黙示
      ──旧新約合同学会での二つの発題に寄せて
    一 木田献一氏の発題について
    二 佐藤研氏の発題について
  4 メシアニズム・その過去と現在
    はじめに
    一 モーヴィンケル『来たるべき者』におけるメシア観の考察
    二 モーヴィンケルの所論に対する批評
    三 ユダヤ思想におけるメシアニズムの問題

第三部 一神教の感覚
  1 人称を持つ神と人間
    一 人称的世界・人格的世界
    二 聖書における神の人格
    三 日本人の人称
  2 旧約時代における多神教と一神教
      ──現代の課題との関わりにおける再評価
    一 一神教/多神教を根基に遡って理解する
    二 一神教に対する外部からの批判と旧約聖書の読み方について
    三 キリスト教の内側からの批判について
    四 日本的な多神教世界(原多神教)のモラル感覚を問う
    五 ユダヤ教が打ち出した一神教の三類型
    六 一神教の三類型を評価する
  3 旧約聖書形成期に見る一神教の三類型
    一 発題の意図
    二 モルトマンによる「原一神教批判」
    三 類型A 〈申命記/申命記主義的一神教〉
    四 類型B 〈預言者的な一神教〉
    五 類型C 〈人類史的な一神教〉
    六 三類型の評価

第四部 神の導きのもとでの人間
  1 創世記が描く人、民族、人類
    一 創世記の課題提起と構想
    二 原初史における読解作業
    三 神話的発想を批判する原初史(創一─一一章)
    四 天体を非神格化する創造物語
    五 神の似像に従って造られた人間
    六 生物の共生を求める創造記事
    七 実践的な創造論を評価する現代の神学
    八 創世記二─三章に描かれた人間たち
    九 イスラエル民族史に先行する人類史
    十 アブラハムの召命と現実
  2 雅歌 牧歌の伝統を革新する愛の表現
    一 「パストラル」という文化現象
    二 「牧歌」におけるパストラルなものの展開の諸相
    三 旧約聖書における牧歌的世界への対応の概観
    四 エジプトにおける「愛の歌」の特色とその影響
    五 雅歌の考察
  3 聖書の時代の旅人たち

  初出一覧/あとがき/聖句索引


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